浮世絵DATAライセンス 和心
役者絵を中心とした全439点の浮世絵データ。
豊富な図柄からご利用いただけます。
茅ヶ崎の名士である藤間家から発見され、現在は茅ヶ崎市美術館に所蔵されている浮世絵をなまためプリントの出版部「公孫樹舎」が、国際浮世絵学会 常任理事 藤澤茜氏監修の元、2013年4月に発刊した「‐相州茅ヶ崎柳島‐藤間家所蔵浮世絵全覧」より、掲載された浮世絵データ(439点)をご使用いただけるライセンスサービスです。
浮世絵データは、自由に加工(色・切り抜き・組み合わせ・動かすなど)ができます。ファッションアイテムや雑貨のデザイン、店舗のブランディング、商品パッケージといった製品展開、ノベルティ・販促物などでご使用ください。
◆浮世絵 特徴
二枚・三枚絵などの
図柄が多数!
同じ構図が多数で
パターン化も!
歌舞伎演目から
ストーリー化も!
- 【浮世絵 概要】
- ・市川一門などの役者絵多数
- ・画家ゴッホの旧蔵品と同じ花魁の姿絵1点
- ・仮名手本「忠臣蔵」の12枚揃
- ・歌川広重の描いた小倉擬百人一首
- ・里見八犬伝の人気の大立ち回りの三枚絵
- ・江の島の当時の様子を描いた三枚絵
- ・地元馬入川の河口を描いた作品
- ・柳庵が異国の地へ想いを馳せた横浜絵
◆多彩なコレクション
「‐相州 茅ヶ崎 柳島‐藤間家所蔵浮世絵全覧」の中で、439点全てを主題、年代考証、絵師や板元、彫師などの基本データに基き9つの画題に分類し、製作年代順に掲載しました。
- 【掲載内容】
- 1. 美人画
- 2. 見立絵
- 3. 武者絵
- 4. 源氏絵
- 5. 見世物絵
- 6. 横浜絵
- 7. 役者絵
- 8. 役者見立絵
- 9. 死絵(追善絵)
- その他
藤間柳庵の死後に収集されたであろう明治以降の作品もあります。この中には、浮世絵に影響を受けたオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの旧蔵品と同じ図柄の作品や、地元馬入川の河口を描いた作品、今でも根強い人気がある仮名手本忠臣蔵の12枚揃、歌川広重の描いた小倉擬百人一首、好奇心旺盛な柳庵が異国の地へ想いを馳せた横浜絵など、多彩なコレクションが全て網羅されています。巻末に付された全作品の詳細なリストは、貴重な役者絵資料としてもご利用いただけます。
◆かながわの百人の1人「藤間柳庵」
東海道筋に位置する茅ヶ崎は、平塚と藤沢の間の立場(街道で休息をとる場所)として、浮世絵にもその様子を見る事ができます。相模川(馬入川)の河口左岸、相模湾に面した柳島には、相模川の河川交通と江戸へ至る海上交通を結ぶ重要な中継点である柳島湊があり、米や雑穀、木材などの流通を支えていました。
藤間家は、文正元年(1466)没の藤間右馬之助を祖とするという古い家柄で、江戸中期より茅ヶ崎柳島村の名主を代々つとめ、農業、廻船業を営み、現在も地元の名家として知られています。
藤間家当主 雄蔵氏の話しや所蔵作品の年代から判断すると、当浮世絵コレクションの収集には、雄蔵氏の五代前にあたる、十三代当主の藤間柳庵(享和元年~明治16年〔1801~1883〕)が関わった可能性が考えられます。
世事に明るく文芸に親しんだ文化人でもあった柳庵には、漢詩や和歌など自身の文芸作品をまとめた『雨窓雑書』(全10編)、ペリー来航以降の政治的・社会的事件の資料を編年でまとめた『太平年表録』(全7編)などの著述があり、安政の大地震での江戸の被害状況や、浦賀の黒船の様子など、実際に現地へ赴き、記したその歴史的価値は日本史レベルのものと謳われています。
このような功績が評価され、藤間柳庵は昭和55年に神奈川県より「かながわの百人」の一人に選定されました。